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『鴨川ホルモー』万城目学(角川文庫)
 タイトルが謎めいている。
 読んでみると、この小説は基本的に「ホルモー」についての解説なのである。
 ホルモーとは大学生が式神を使って戦う競技なのだが、簡単にそんなふうにかいつまんでもどうしようもなく、ばかばかしい話になってしまう。
 いかにこれをリアリティあふれる話にするか、ということがこの小説のポイントであり、「ホルモー」をきちんと解説していく、というスタイルが成功している。
 式神については学生の時『帝都物語』にかぶれて安倍晴明マニアになった友だちがいて、京都の晴明神社に行ったこともあるくらいで、ある程度の知識はある。
 そのせいか、私はすんなり小説世界に入り込めたけれど、そうでない人にもいろいろなサービスによってこの世界に入り込めるように工夫がされている。
 大ボラ話をきちんと書ける人はすばらしい。
 文章も緩急自在で、とにかくおもしろいです。
 どうでもいいが、主人公の安倍が女性の鼻の形フェチである、という設定になっている。
 女性の鼻の形フェチについて言及されたケースを今まで耳にしたことがなくて、驚いた。
 私自身が同じフェチだったことがあったのである。
 安倍が最後に鼻の形なんかどうでもよくなったように、私も卒業はしたけれども。
鴨川ホルモー (角川文庫)鴨川ホルモー (角川文庫)
(2009/02/25)
万城目 学

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2009年04月27日 | Comment:0 | TrackBack:0 | | | Top↑ |
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