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『勝手にしやがれ』
 まったく勝手である。
 ひたすら動き続ける主人公のミシェル(ジャン=ポール・ベルモンド)。
 どう考えても怪しい男なのに惹かれてついて行くパトリシア(ジーン・セバーグ)。
『軽蔑』と同じように、狭い部屋での二人の会話を飽きさせずに見せる。
 スタイリッシュ。
 そしてあまりにいいかげんな生き方。
 車を次から次へと盗み、殺人を犯し、それでも走り続ける。 
 そのいいかげんさが突き抜けると様相が変わってくる。
 最後にパトリシアがミシェルの居所を警察に密告してしまう場面。
 パトリシアも密告したことをわざわざミシェルに告げるくらいなら密告しなければいいと思うが、教えてしまう。
 聞かされたミシェルは逃げるチャンスはいくらでもあったが、踏みとどまる。
 ふたりとも、あまりに倫理的である。
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(2010/12/22)
ジャン=ポール・ベルモンドジーン・セバーグ

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2010年10月20日 | | TrackBack:0 | | 映画 | Top↑ |
『軽蔑』ジャン=リュック・ゴダール
 ゴダールの映画は『気狂いピエロ』くらいしか見ていない。
 大昔に見たけどよくわからなかったような記憶しかない。
『軽蔑』も難しいんだろうな、と思ったが、意外とわかりやすい。
 映画内映画の『オデュッセイア』のあらすじをちょうど最近知ったことも助けになった。
 もっとも印象的なのは、夫婦の間のすれ違いが生じる場面。
 延々と小さなアパートのシーンが続く。
 たぶん十代の頃に見たなら退屈か、もしくは理解できなかったと思う。
 人と人がどうしてこれだけわかり合えないのか。
 かつて愛しあっていた(それもその日の朝まで)二人がどうしてどんどんずれていくのか。
 このずれていく描写が生々しい。
 愛を求めようとすれば求めるほどずれていくし、相手を十全に理解しようとすればますます理解できなくなっていく。
 そんなもんだよね、と客観的に見ていられなくなるほど切実な描写なのだ。
 ゴダールが当時夫婦間に実際に抱えていた問題を映画に投影しているそうだ。
 主人公の男がピストルを持っていた。
 確か『1Q84』で、物語の中で拳銃が出てきたら発射されなければいけないという台詞があったように思うが、発射されなかったなあ。
 ブリジット・バルドーはすごいです。
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(2009/10/02)
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2010年10月11日 | | TrackBack:0 | | 映画 | Top↑ |
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