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『ミラーズ・クロッシング』コーエン兄弟制作
 禁酒法時代のある街のマフィアの抗争の映画。
 と言ってもそんなに重厚な映画ではない。
 二人のマフィアの親分の権力争いを戯画的に描いていて、その中で切れ者の主人公が渡り合いながら生きていくという話。
 主人公のトムは頭が切れるけれど、どこか行き当たりばったりでやっている部分もある。
 結果的にうまくは行っているけれど。
 だけど人生ってそんなもので、計画通りに行かないときにどのように振る舞ってその場を乗り切り次に繋げていくか、という繰り返しなんだろう、という感想を抱くことになる。
 それがコーエン兄弟っぽいリアルさだ。
 なにより彼らの他の映画同様、映像が美しい。
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(2007/08/25)
ガブリエル・バーン

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2009年07月13日 | | TrackBack:0 | | 映画 | Top↑ |
『ユング』アンソニー・ストー 河合隼雄訳(岩波現代文庫)
『ユング心理学入門』河合隼雄(岩波文庫)
『創造する無意識─ユングの文芸論』ユング(平凡社ライブラリー)
 しばらく本を読む気がせず、ぼんやり過ごしていた。
 書棚に、昔古本屋で買った『ユング』という本を見つけて読んでみようと思った。
 よく分からないけれど、流行的にはフロイトーラカンかな、と思って、ユングは最近読んでいなかった。だが、私が心理学に出会ったのは高校生のとき読んだ秋山さと子のユングについての講談社現代新書で、けっこうはまった。 今読もうと思ったのはたぶん『1Q84』のせいだ。
『1Q84』は確かにおもしろかったけれど、なんとなくしっくりこない。
 物語の力はすごいけれど。
 そのしっくり来ない部分をおそらくユングの原型とか神話とかといった角度で考えると、違った見え方がしてくるような気がする。
 心理学が文学を解読できるツールとは思わないが、ひとつには村上春樹と河合隼雄が対談していたなあと言うことを思い出したから少しユングをもう一度読んでみようという気になった。
『ユング』はさらっとユングの全貌を知るには最適かもしれない。全くなにも知らないとちょっとつらいが、ある程度ユングについて知識を持っている人にはその知識の整理に便利。
『ユング心理学入門』はユングのテクニカルタームの理解に有意義。『ユング』→『ユング心理学入門』の順で読み進めたのは結果的に正解だった。特に河合隼雄の語り口が読者のことを十二分に思いやったもので、このように文章を書けたらいいな、と思わせる。
『創造する無意識─ユングの文芸論』はちょっと難しい。しかし『超越機能』の章はかなりおもしろい。意識と無意識についてわかりやすく書かれている。自分の無意識がなんとなくひどく荒涼としているような気がしてならない。
 さらに『自我と無意識』(レグルス文庫)という本を読もうとしたが、挫折。
 いくら自分の無意識がジャンクでできていようと、それに向かい合った上で死ぬまでにもう少しまともに意識と無意識を統合していけないものか、考えてみようと思った。
 で、『1Q84』についてはよくわからない。今も。
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2009年07月13日 | | TrackBack:0 | | | Top↑ |
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