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『聖少女』倉橋由美子(新潮文庫)
 倉橋由美子は『パルタイ』や『スミヤキストQの冒険』を何度か読んだ、好きな作家だが、どういうわけかそれ以上読まなかった。
 松岡正剛さんが「千夜千冊」でこの小説を取り上げていたのが読もうとしたきっかけである。つい最近新潮文庫で復刊されていたのでさっそく読んだ。
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1040.html

 とにかく、テーマは重いのだが、小説としておもしろいのである。
 風俗や会話、比喩が近親相姦というテーマと相俟って、小説の面白さを作っている。
 のちの金井美恵子と同じような事をやっているようにも思えるし、松岡正剛が言っているとおり、村上春樹の小説の語り口、アプローチにも似ている。
 それにしても主人公の一人である「ぼく」の情けなさと言ったらないが、私自身のことを書かれている、と女性の作家の小説で思ったことはなかったので、二倍どきりとした。
聖少女 改版 (新潮文庫 く 4-9)聖少女 改版 (新潮文庫 く 4-9)
(2008/01)
倉橋 由美子

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2008年02月02日 | Comment:0 | TrackBack:0 | | | Top↑ |
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