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2014年11月12日 | | TrackBack:0 | | 未分類 | Top↑ |
 谷川流『涼宮ハルヒの憂鬱』『溜息』『退屈』『消失』『暴走』『動揺』『陰謀』『憤慨』『分裂』『驚愕』(角川スニーカー文庫)
 今さらですが10日間くらいで一気に読みました。
 読みやすさのもとは文体にもありますが、キョンの視点から書かれているということにあります。
 キョンは決して普通の高校生ではありません。
 村上春樹の初期の小説の「ぼく」が普通の社会人ではないのと同じくらいに。
 ハルヒたちが起こす事件への巻き込まれ方が抜群にうまいのです。
 めんどうなことはいやがりながらも最終的には自ら決断し、責任を取ろうとする。
 結局作中人物のみならず、読者である私もキョンに共感することになっていきます。
 だいたい私自身が振り回されるという点でキョンと似ているから勝手に共感している部分もあるのですが。 
 最近のSFとかラノベには疎いので時代錯誤な感想になりますが、私には『時をかける少女』の世界と地続きであるように思えました。
 恋愛をしているわけではないけど決してその方向に行かないあたりの雰囲気。

 いろいろあってしばらく本が読めない状態が続き、読みやすそうなこのシリーズを手に取ったのですが、おじさんでも充分はまります。
 キャラが立っているし、展開も大がかりだし、こりゃ受けるわ、と納得しました。
『分裂』と『驚愕』の間が四年も空いたとのことで、この点だけは遅れてきた読者でよかったと思います。
 きっと筋を忘れてしまいます。
 そしてブックリストマニアとしては長門有希の100冊も気になるところ。
 http://nagatoyuki.info/?%C4%B9%CC%E7%CD%AD%B4%F5%A4%CE100%BA%FD
 登場人物では当然長門、といいたいところですが振り回されるのが嫌いじゃないのでハルヒで。

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)
(2003/06)
谷川 流

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2012年02月08日 | | TrackBack:0 | | 未分類 | Top↑ |

『さよなら、愛しい人』レイモンド・チャンドラー 村上春樹訳(ハヤカワ文庫)

大昔に清水俊二訳『さらば愛しき人よ』を読んだが、大鹿マロイという登場人物が大暴れをする活劇のような小説、というような記憶のみがあった。

まったく違った。

『砂の器』みたいな話である。

今回の訳では「へら鹿マロイ」とされるとんでもない大男は、実際にはこの小説ではほとんど出てこない。

強烈なキャラクターなので、作者としたらもっともっと使いたくなりそうなものだ。

それをしないのがプロの書き手である。

だからこそマロイは深く心に刻まれたのだ。

フィリップ・マーロウが麻薬を打たれて幻覚と戦う場面は、村上春樹の例えば『ねじまき鳥クロニクル』での井戸の場面を連想させる。

徹底的に叩きのめされて、そこから復活してくる描写は読者をも元気にさせる。

比喩や会話に加えて、そんなことも村上はチャンドラーから学んだのではないか。

さよなら、愛しい人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)さよなら、愛しい人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
(2011/06/05)
レイモンド チャンドラー

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2011年08月22日 | Comment:0 | | 未分類 | Top↑ |
『夜戦と永遠』佐々木中(以文社)
 本としてはかなりの価格だし、相当難しそうだし、と購入に二の足を踏んでいたが、『切り取れ、あの祈る手を』を読んでしまった以上手を出さないわけにはいかなかった。
 まず、最初に私は今の段階でこの本について要約したり、説明したりすることはできない、ということを書いておく。
 本を読んだ、というよりは、ただページを繰り続けただけなのだ。
 分からない言葉、少しは理解しうる言葉をごちゃ混ぜにしながら私の中を通過していった。
 おそらく、もっと丁寧に読めばそれほど難しいことが書かれているわけではないと思う。
 ラカンもフーコーもまるでわかっていない私のような者にも精密に説明をしてくれている。
 私は難しい本を読むときはだいたい線を引いたり書き込みをする。
 しかし今回はあえてそれをしなかった。
 たぶんこの本は何度も読まなくてはいけない、と思ったから。
 最初は文体のスピードを味わうだけにしよう、と決めたのだ。
 命がけで本を読むべしと言う佐々木さんにはたぶん怒られるとは思うが、まずこの文体を味わうことにしたかったのだ。
 とは言ったものの、たぶん途中でわけが分からなくなって挫折するとどこかで思っていた。
 しかし、なぜなのか、結局最後までページをめくり続けることができてしまった。
 いったい何なのか。この文章の力は。
 こういう経験は初めてだった気がする。
 こんな分厚い本を内容をほとんど理解できないまま読み続けるというのはいったいどういうことか。
 ページをめくりながら、えらく重要なことが書かれていて、しかもそれは私にとってプラスとなることなのだ、というよくわからない気持ちがどんどんふくれていったのだ。
 とにかく、私はなにも分からないことがよく分かった。
 それでも私は何かひどく興奮している。
 とにかく、いつかきちんともう一度読み込みたい。
夜戦と永遠 フーコー・ラカン・ルジャンドル夜戦と永遠 フーコー・ラカン・ルジャンドル
(2008/11/07)
佐々木 中

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2011年02月13日 | | TrackBack:0 | | 未分類 | Top↑ |
『さらば、我が愛 覇王別妃』チェン・カイコー監督
 三時間近い映画だが 短いエピソードが時系列で積み重ねられていくのでリズムがあって引き込まれる。
 芸術と歴史と愛。 
 そのうちの最大のテーマである芸術=京劇は伝統といい、女形がある点といい、まるで日本の歌舞伎のようだ。
 レスリー・チャンは美しいし、チャン・フォンイーはサッカーの高原みたい。
 映像はいつももやがかかったようで美しい。
 愛についてひたすら描かれている。
 愛は非常にめんどくさいということを思い知らされる。
 めんどさくても、愛のために生きていかなければいけないことがある。
 文化大革命はあまりにもひどかった。知らなかった。
 しかし、人は例えば魔女狩りもそうだが、誰かをつるし上げてスケープゴートにするのが大好きだ。
 それは文化大革命だけではない。今の日本でだって毎日起こっている話だ。
 劇内で起こったことを反復させて時間の経過、ノスタルジーを漂わせるのが非常にうまい(例えば、子供の頃歌詞を間違えた事実を何度も反復させる。『ニューシネマパラダイス』のキスシーンのエピソードが似ているかな)。 
 歴史に対して人間は無力だ。
 芸術に生きる者ですら歴史に振り回される。
 ましてやただ生きている私をや。
 しかし、それは振り返って分かること。
 今はただがんばって眼の前の現在を生きるしかないのだ。
 それがどんなに滑稽でも 
 そんな陳腐な感想しか思いつかないくらい、圧倒的な映画だった。
 映画をあまり見ない私なので、この映画を教えてくれた人に感謝します。
さらば、わが愛~覇王別姫 [DVD]さらば、わが愛~覇王別姫 [DVD]
(2001/11/09)
レスリー・チャン、チャン・フォンイー 他

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2010年12月25日 | | TrackBack:0 | | 未分類 | Top↑ |
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